過ちは学ぶためにある

昨夜、中国系カナダ人が監督したドキュメンタリー『Lost Years』をダウンタウンまで観に行った。

カナダやアメリカ、ニュージーランド、オーストラリアにやってきた中国からの移民がぶつかった壁というものが、如何なるものだったのか。

カナダでは19世紀末から中国系の移民にhead taxと呼ばれる入国税が課せられて、それを返却するには10年以上の労働が必要だったそうだ。これは中国からの移民が過剰にならないための政策だったのだけれど、人種差別の観点から国の政策の過ちに関して現在もなお争われていて、保障の問題で完全に解決を見ていない。

この映写会の最初に、Vの大学SFUの先生によるイントロダクションがあって、「過ちは起こる。でもそれを振返って、認め、二度と過ちを犯さないようにすることが、私たちにできることだ」という、その先生の一言が心に残った。

歴史を振返り、認め、過ちから学ぶこと。そうすることで人は初めて「人間」になれる、とその先生は言った。