抜本的改革

昨晩のパフォーマンスに来て下さった方々、
ありがとうございました。
アドリブ満載のライブのスリル(ヒヤヒヤ感)を、楽しんで頂けたでしょうか。
時々、鼻水を啜る音が響いてすみません!

今回の公演は、いろんな意味で勉強になった。反省、というのでは軽すぎる。ライブだからその時々で、出来・不出来がある、とかそういう見方もある。でも、今回、為留め損ねたものというのは本質的なものであって、それなしにはお客様を別世界にご案内できない、という入口のドアのところが、もうガタビシ言っていたという始末。そして、為留め損ねの原因は、全て私にある、ぐあー、ぬんぬんと一晩苦悩した結果、朝になって、これは抜本的改革しかないよね、ね、ね、と窓辺の小鳥たちが囁き合っていた。


抜本的改革。政治家がよく使いそうな言葉。ということは大抵は中身がない。


いやいや、本日を改革元年とし、改革を実行するのだ、なんていうと、ますますいかがわしい。


でもねえ、小鳥にまでそんなことを囁かれるようになっては、変わるしかないんじゃない?


何をどう?


改革案その一:体調管理の巻
ちょっと無理すればなんとかなるだろう、を前提としてスケジュールを組むのを止めるべし。ほぼ100%の確率で、作業は予定よりも長引き、朝方まで夜なべ仕事などという現象が起きて、体の免疫が下がり、邪悪な風邪菌がニタニタと寄って来るのなんのって。

改革案その二:整理整頓の巻:物質界篇
小道具を一回の公演で30個くらい使うようなパフォーマンスをやっていながら、私は整理整頓がとても苦手だ。かつてグレゴリー・ベイトソンの「物はなぜごちゃまぜになるのか」という文章のタイトルを見ただけで感動した覚えがある。一つのものが、一体どこに属しているのか、どうやってカテゴライズして、どうやって整理したらよいのか、子供の頃からこれが全く分からないのである。しかし、日常生活では整理整頓ができない人というだけで家族以外にはそれ程迷惑もかからないだろうが、そういう体質が芸に出てしまうということに、いよいよ気づいた。これは非常にマズい。恥ずかしい。整理術の本でも買って、一から出直し。

改革案その三:整理整頓の巻:精神篇
ようするに、頭の中も、ごっちゃごちゃなんである。ものの優先順位だとか、感情のカケラ、予定表、アイディア、ゴミ。頭の中も、机の上(ごちゃごちゃ)と同じ状態になっている。まあ、このカオスから何かが生まれるという考え方もあるが、もう少し「冷静な判断」ができる環境というのを脳内に作ってもよさそうだ。瞑想でもしてみる?

というわけで、抜本的改革は断行(これもいかがわしい言葉でしょ)する。
これ、公約です(ちょー、いかがわしい)。

人間って、世界って、どこまで変われるのかな。
自分をモルモットにして、実験してみる。
思えば、ずっとそんなことをしてきたような気がする。

というわけで、今日はまずソージから出直しの朝。
がんがん捨てるぞ。