宝探し

新鮮な素材を求めて、街中を歩くこと3時間半。
といっても、グルメな話ではなくて、
作品に使う材料を探しているのである。

パクリと食べるわけではないけれど、
やはり素材のクオリティーは重要。
いいネタが見つかると、どんどんそこから勝手に面白いことが始まったりする。

まずは、いつも行くおもちゃやから攻める。
今日はやたらと子供が一杯いて、なんだかちっこいバネみたいなのがこっちの顔に飛んで来た。
「わっ」
と私が叫んだら、
小学生くらいの少年が「あ、すみません」
と言ったので、へえ、随分礼儀正しいねえ、と驚いた。
それから、少年の一団は、またガヤガヤと変てこなバネみたいなのを飛ばしながら通過。

まあ、平日の昼間に、子連れでもなんでもなくて、
店内を舐めるように物色している私はかなりアヤシイ。

目つきが、まず怪しい。
まずガラクタのありそうな一角に突進する行動も怪しい。

男の子を連れたお父さんが「おーーー、これいいオモチャだよ。買うか?」と息子に聞いているので、チラっと見たらお父さんが手に取ってるのは昔懐かしい「水飲み鳥」だった。父は何度も「ひとつだけ。おもちゃ、ひとつだけだぞ!」と繰り返していたのだが、そのうち「わかった、二つまで!」だって。やるなあ、息子。

ドリンキングバード 水飲み鳥 平和鳥

ドリンキングバード 水飲み鳥 平和鳥


それから、歩く、歩く、バスにのる、歩く。

雑貨屋・骨董屋・Thrift Shopと呼ばれる不要雑貨をチャリティーで売るお店、などなどなどをあれこれ物色。

足は完全に棒になったのだけれど、
いろいろといいもの発見。
でも、一番心惹かれたのは、道端にボサボサ生えてた猫じゃらしだったりもした。

☆ 一日を歩き疲れて風薫る