動物の仲間入り

朝、今年初乗りの自転車に乗り、近所のSPCAまで行って来た。
風はまだ冷たくて、桜の花が散っていた。
風をまともに受けながら、春のいるらしい方向へうんうん漕いで行くと、そこは上り坂で、春だっても、そんなにまだ楽じゃないのさ、ははは、と春らしきものが耳元で囁き、息が切れて来た。自力で坂を登る時、でも、春が「歩け、走れ、登れ、体一つでさ。汗が出たところでなら、お前もまあ動物の仲間入りしていいよ」と応援した。

目的地はSPCA、すなわちSociety for the Prevention of Cruelty to Animals。ペットのシェルターである。犬が7,8頭と、ネコが15,6匹、それに兎が一杯いた。兎の部屋にはギニーピッグも一緒に潜んでた。

猫二匹と深く目が合うが、私は猫アレルギー持ちなのだ。すまぬ。
犬は雑種らしき愛想のいい中型犬と、スワンという名前のチワワと目が合った。スワンはチコチコっとやってきて、目の前に行儀良く座って、プルプルしてた。

センターは動物達を貰って帰ろうという人たちで一杯で、見学らしき女の子のグループもいて、あちこちで「くぁわいいー」というような声を発していた。みんな、いいところに貰われて行くといいね。そして、いつか私も、もしかしたら。

遅ればせながら、というか、なんと明日のイベントなのですが、震災復興のチャリティーコンサートに出演します。宮沢賢治の詩も読みます。
遠くにいるけど、心は日本にあります。
失われた貴い命の一つ一つが、美しい場所に昇りますように。
皆の痛みが、静かに癒えますように。
そして、なにもない平凡な毎日の幸せが、一日も早く戻って来ますように。


Yamaneko-ken(山猫軒)vol.1 - Fundraiser for Japan Earthquake Relief
An evening of Japanese Music, Dance and the Poetry of Miyazawa Kenji


Sunday April 10, at 19:00
Marulilu Cafe - 451 W Broadway, Vancouver
Entry by donation


Performers
Colleen Lanki (Fujima Sayû) : Jiuta-mai, Reading
Kozue Matsumoto : Koto
Kevin Olafsson: Shamisen
Sachiyo Takahashi : Noh-kan, Reading

☆ 花の空シェルターの犬まどろめり