カーリングのツボ

初オリンピック観戦。女子カーリング日本 vs アメリカの試合。それにしてもVはすっかり春の気配。桜は咲いてるし、お日様はピーカンだし、あんまり気持ちがいいので、カーリング会場まで歩いて行こうかなと思ったくらい。

カナダ・ラインに飛び乗って、たったの二駅。こんなに近くでオリンピック観戦ってのもなんだか不思議な感じ。さすがに会場近くには群衆がいて、そのほとんどがカナダの国旗などを持っている。がんばらねば応援。応援グッヅを即席で朝作ってみた。「GO」「青」「森」「りんごマーク」この4枚のフリップ。最後のりんごマークってのはりんごが笑ってる絵。会場に着いてみたら、かなり後ろの端っこの席だったので、あんまり応援グッヅが活躍できなかったけど、「GO」と「リンゴマーク」+日の丸を時々振りかざしてみた。

会場内はこんな感じ。

すぐ近くにチーム青森

それにしても観客席の7割くらいはカナダ人。そして残りの2割くらいはスイス人。スイス応援団はカウベルを鳴らしてるのですぐ分かる。アメリカ応援団もあちこちに。日本応援団は「団」という名前がつけられないくらいちらほら。カナダの観客は「GO CANADA GO!」とか「Let's go CANADA let's go!」とかいうかけ声を集団で掛けるのでものすごい迫力。仮設観覧席の床をバンバン足で踏みならすので、揺れる揺れる。

さて、日本チーム。アメリカに先行されてなかなか点が取れない。そしてアメリカチームがいいプレイをすると観客席の応援団から「ワーッ」という歓声が聞こえるのだけれど、日本チームのプレイには歓声が沸かない。何といっても日本応援団の数が少なすぎるのと、カーリング競技に不慣れなので歓声のツボがつかめないという感じ。そこで、カナダの観衆の合間を縫って一発「ganbare nippon!」と叫んでみた。周辺に座って人が全員私の方を振返ったのでびっくりした。そのうち、隣りに座ってたカナダ人のおばさんが「あなた、何て叫んでたの? nippon以外は全然分かんなかったけど、なかなかいい感じよ!」とか言ってくれたので、だんだんノって来て、「ganbare aomori!」なんてのも叫んでみた。何しろ、私の座席付近でNIPPON〜!なんて叫んでる人は私一人だけなので、またみんなギョギョっとしたけれど、そのエンドは日本が得点。隣りのおばさんも「あら、日本チームもなかなかやるわね!」なんて褒めてくれた。その次のエンドからは隣りのおばさんも応援に協力してくれて、いろいろとプレーのツボを教えてくれた。偶然なのだけれど、私が「ガンバレニッポン!」と叫んだエンドで必ず日本が得点したので、前に座ってた家族もわざわざ振返り「何て言ってるのか知らないけど、効くみたいだから続けた方がいいよ!」なんて笑ってた。後ろに座ってた家族連れも「日本もなかなかやるね!」とか間の手を入れてくれて、カナダの応援の合間に日本にも歓声を送ってくれた。

というわけで(というわけでもないのだろうけど)、日本がアメリカにものすごい僅差で勝ってゲーム終了。最後は巨大な物差しみたいなのまで登場して、どっちのストーンが中心に近いか測定。ドキドキハラハラ。カナダの観客からもどよめきが起こってました。

カーリングって、ボーリングとチェスとビリヤードが一緒になったみたいな競技で、なかなかの頭脳プレー、初めて観に行ったのだけれど、すっかりファンになってしまった。それにしてもチーム青森の選手、やたらにカワイイ。カナダの選手なんかは大人の女もしくは肝っ玉かあちゃん風なのだけれど、そちらもまた深い味わい有り。カーリングいいぞ。面白い。東京のド真ん中にカーリング場ができる日は案外近いと思うな。