ちっこい犬と猫の話

本日晴天。天気予報を見ると、これから2週間くらいずっと雨。しかも11月に入るといよいよ雪マークがお目見えしている。晴れるとなんだか緊張しちゃうよ。この光に満ちた一日を、無駄にしちゃいけないなって。

また、変な夢を見た。人の見た夢の話なんて、最低に面白くないものだろうけれど、気になるのでちょっと書いておこう。

温泉宿になぜか泊まっている私は、友達の連れて来た犬に辟易していた。やたらアクティブな茶色のでかい犬。当然のことながら、この友人は実世界では犬など飼っておらぬ。さて、この温泉ホテル、作りが変だ。私たちの部屋は、地酒などのお土産が並んだガラス棚の後ろがわにあって、いちいち展示棚のガラスをスライドさせて通路を作って、行き来しなければならない。しかもロビーにいきなりローマ風露天風呂。しかも混浴。今時混浴って...。と、大胆に入浴しているおじちゃんおばちゃんの裸体を横目に、ちょっと困る。困るよね、これ。というわけで、犬と友人と共に部屋で過ごしていたのだが、テレビに映っているのは、私が昔やったとかいう変な演劇。確かに若い頃の自分が、何やら熱演している。こんなこっぱずかしいものを見てられない、と思うと同時に、そこに映っている頃の短髪の自分がやけに懐かしかったりもした。

と、そのあたりで犬逃亡。私の手なんかにもさっきから噛み付き回っていたアクティブ(=獰猛)な犬であるので、こいつが温泉ホテルに放たれるのは大変に危険である。なんて思った瞬間に、既に犬は他の客が連れていた猫(なんというご都合主義)に襲いかかり、どうやら猫をやっちまったようなのだ。ああ、なんという惨事。どうしよう、どうしよう。そこで猫はぐったりすると同時に、なぜかしゅるしゅるっとサイズが小さくなっていって、小指の先くらいの大きさになってしまった。え? と思う間もなく、犬もまた、しゅるしゅると小さくなって、親指の先くらいの大きさになり、二頭ともに水(お湯?)の中で揺らめいていた。猫と関係のあるらしいお兄さんが、猫を掬おう(救おうではないので注意)としているので、ああ、犬も掬ってくれたら、いいなと思う。私はなぜか、動物たちは、まあ大丈夫なんだろう、とそう思った。

さて、夢はこのあたりから、さらに混迷。温泉ホテルはいつのまにかスポーツ用品店の倉庫のような場所にすり替わっていて、なんとかそこから外に出ようとするのだが、高い所にいて、動きがとれない。誰かが私の体に透明荷造りテープを巻き付け、その粘着力を利用して、ターザンみたいにちょっと下にある荷物の山に飛び乗った。へえ、テープでもいけるんじゃん。などと思いつつ、目の前にあった通路を疾走。この通路は、建物の裏の裏、奥の奥の、舞台裏のようなところを通過していて、やたら狭くて黴臭い。たくさんの小さな階段。そしてそのうち、周りにあるのが全てアスベストの山(たぶん)であることに気づいて、私は袖口で口を覆いながら走る。なぜかしら、歌を歌っている合唱隊を通過。

と、ここから夢は更に屈折。目の前にはプリンセス姿のホテルの従業員が3名。「この次はどのお部屋になさいますか?」「お好みのサービスはございますか」とかなんとか、パフェだのケーキだの、豪華絢爛スイーツを前に並べて、品をつけている。「私は10階の部屋がいいわ」「スイーツもつけて」「景色のいい部屋で」「あなた方と同じような、プリンセスの格好がしたい」などと、言いたい放題言っているのは、私ではなくて、私の周りにいる数名の女達だった。私は(一人で泊まるんだし、シングルの部屋でいいや)などと思うのだが、フと(でも、プリンセスの格好はしたいよね)などと、考えているうちに目が覚めた。はてな

夢とは、覚醒時に見たことや記憶の欠片が、睡眠時に刺激されて出て来るイメージだというのだが。こんなもん、見た覚えも体験した覚えもないぞ。それにしても、犬には閉口した。友達の犬に手を噛まれるって、なんだか格言のようであるが、フロイトさん、意味教えてもらえませんかね。ねえ、フロイトさん。