アートがヤラレました...

本日晴天なり。今日もまた読書から一日が始まった。そしてまた2時間後に急激に眠くなった。読眠読眠読眠。脳がこのパターンに慣れてしまったようなのだけど、2時間毎に「くうー」とか勝手に眠り始めるのには辟易した。こんなことでは会社勤めなんて永遠にできないではないか。いくらその2時間の効率がよくても、やっぱり2時間毎に寝てる社員ってヤだもんな。明日は一発コーヒーでもぶちこんで、このパターンを打破せねば。ここんとこ空間移動もあんまりやってないし。もっと動き回らねば...。待ってろよ、脳!... ...。

と、意気込んでダウンタウンへ。さすがのオネム脳も外に連れて行かれれば、肌寒いしホームレスさんやタトゥーの姉ちゃんや色んな人が横切るし、眠ってる暇なんてあるまいっ。しかも私はこれからタップに行くんである。また今日もタタンタタタタンと困難なステップで脳に挑んでやるのだ。ああ、シグナルがカラダを巡る。でもしかし、このディレイは何? 考えてると遅れるし、考えないと間違える。なんて具合にね。

さて。オネム脳をダウンタウンのダンススタジオへ運ぶ道すがら。例によってカナダラインの駅に一陣の風のように吸い込まれて行こうとした、その時!
駅の前に何やら物体があるのを発見。新しいけど殺風景な駅の入口のちょっと横あたりに、シルバーホワイトのデカい渦巻きのようなものがドカンと、というよりはポツン、と置かれている。ソフトクリームの先っちょのとこだけを巨大化したような...、いやそれよりもなんて言うかこう...「近未来的」なライン。これが10倍くらい大きかったら「UFO?」と思うような形状。

なんでしょう。なんでしょう。椅子かしら、それにしては思いっきり座りにくそうだし。
間違いなし。
アートです、これ。
アートオブジェだと思う。でなければ、宇宙人が置いて行った建築資材としか思えない。
V市もがんばってるんだろうな。こんなところにいきなりアートを出しちゃったりして。
この駅はオリンピック・ビレッジ最寄りの駅なので、このアートも五輪を意識して置いちゃったのだろうか。
しかし。
私はそのアートの近くまで行って愕然とした。
設置されのほかほかであるにも関わらず、その近未来なつるつるの肌には無数の黒い擦り傷がつけられ、ツンと尖った角もガタガタになっている。一体誰がこんなことを...と拳を握りしめ瞳に怒りの炎を浮かべながら立ち尽くす。いったい。だれ、が...という答えは道を挟んだ向こう側の空き地で常時たむろってるスケボーにーちゃんらのスケボの車輪幅とこの黒い傷が一致することからすぐに判明。あーあ。何もアートをダシにスケボの練習しなくてもいいのにさ。でも、アートの方もド赤(あるいは五輪の5色)に塗ったくっておくとか、スケボの車輪が欠けるような超合金で作っておくとか、少なくとも「これはアートです」と相手を威嚇するデカさで書いておくくらいしないといかんな。なんとなく余った建築資材? と思わせてしまうようなインダストリアルな佇まいが裏目に出た模様。
アートの敗北をまざまざと目にして、思わず「イタタ」と呟いた。
この後あの物体がどうなるのか注目。スケボにーちゃんたちが更にグラフィティ攻撃に出るのかどうか。その場合、スケボ領地に小型UFOアート100個くらい設置して反撃するか。でもたぶん、「お、いい障害物があるぞ」なんて、UFOに飛び乗り飛び越えますますスケボを楽しまれちゃうんだろうな。はあ。