魂の叫び

別に計画してたわけでもないのだけれど、ちょうど今、カルロス・サウラの映画が映画館にかかっていて、今夜は映画宵の気分だったので昨夜に続けてサウラの『Flamenco Flamenco』を観た。

全編、フラメンコの踊りと、フラメンコ音楽。後ろにいた観客のおじちゃんたちが、場面が変わる度に「よっ真打ち登場!」「出た、ギターの神!」みたいなことを呟いていて、それもそのはず、この映画、フラメンコ好きにはたまらない名人名手の競演の連続なのである。

映画というか、舞台というか、一枚の絵画というか。
フラメンコの熱演を坦々と映しているだけのようでもあるが、こんな映像、実は見たことなかったんじゃないだろうかというくらいの新鮮な何かがそこにある。さすがサウラ。

歌の部分も字幕がついてないので、何を歌ってるのかは知らない。
でも、それで十分。
魂の叫びは、言葉が分からなくでも伝わるのだから。
それにしても、スペイン男の髪型って、永遠の謎だな。嫌いじゃないけど。