クリスピー宵
寒いのです。くっきりと。奇麗に晴れた一日だったから、夜はとりわけ寒くなる。エレベーターに犬二匹がおばさん二人を連れて乗っていた。一匹はおばさんに自分を抱かせた毛の長い目のでかいやつ、もう一匹はおばさんに綱を引かせながらこっちに目配せしたプードル。どっちもちっこいが、なかなかのおばさん遣いと見た。
「んもー、指がこんなに冷たくなっちゃった」なんておばさんは思わず愚痴をこぼしつつも、姫が散歩に行きたいと言えば、やっぱり凍った夜のお外に姫を連れ出さねばならぬ。でも、愚痴言いつつも幸せそうなのだ。姫があんまりかわいいもので。プルプルしつつおばさんを見上げる姫。キュート。やるな、姫。
それにしても、足元冷たくないのでしょうか、姫たち。毛があるからといって、寒くないとは限らないと思うのだが。気になる。一度じっくりとその辺の話を聞いてみたいもんだ。
☆
読書の秋、というのにはちょっと冬の匂いが強くなりすぎなクリスピー宵ではあるが、突然、読欲がむくむく沸いて来た。
今夜はこれ。
- 作者: 夏目漱石
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1968
- メディア: 文庫
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