人類普遍の欲望

布を買う用事があって、布屋に出掛けたら、大変なことになっていた。
レジの前には長蛇の列。棚と棚の間には、通る隙間がないくらい人が挟まっている。そして、その人々の多くが、何やらニヤニヤとしたり、友達とワイワイしていたり、なんとも嬉しそうなのだ。

そう、ハローウィンがやってくるのだ!

布屋とはいえ、この店にはカツラ、髑髏、杖、巨大包丁(切れないよ)、スペースガンなどなど、非常に安っぽい小道具も山積み。

布から作ろうという強者もかなりいそうだが、大部分は既製品のコスチュームパッケージ、もしくは兎の耳、特殊メイクなどで急場を凌ごうという気配。

コスプレというのは一度もやったことがない。でも、やってみたくないかというと、やっぱりやってみたい。たぶんここにいる大部分の人たちも、一年のうちの364日は普通の格好の奥に人類不変のコスプレ欲を押し込めて暮らしているのだろう。だから、公然コスプレ解禁日を目前に、ニヤニヤニタニタ、つい口元から悪魔的な笑みがこぼれてしまっているに違いない。

私も顔の内側をニタニタさせながら、コスプレ棚に見入ってしまった。

カウガール、スーパーウーマン、オズの魔法使いのドロシー、セクシーナース、ポケモンスタートレック・・・

中でも笑ったのが「透明人間 invisible man」。

これは単に頭から爪先まで100%覆ったピタピタのスーツ。色は当然黒と思いきや、白だの緑だのもある。これ、逆に目立つと思う。ボディラインに自身のある人じゃないと無理かもしれないが・・・

宇宙人の服あるかな、銀色の・・・

おっと、ついつい油を売ってしまった。

タニタニタ

透明人間 パンテックス コスチューム 白 メンズ 180cm

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