生きてます

7月7日から今日までぷっつりと消息が途絶えたため、
「生きてるの?」「大丈夫か」など、
ご心配のメッセージを頂きました。
すみません。ありがとうございます。

生きてます。

実はこの間、V市の隣町R市で行われたYour Kontinent: Richmond International Film and Media Arts Festivalというイベントのお手伝いをしておりました。このイベントでは、自分自身の新作の発表もあったので、ボランティアの仕事+制作に追われ、息つく暇もなく駆けずり回ったり、ラボに朝までじとーっと籠ったりしていたという顛末。途中、所用でモントリオールに出掛けるという中座もあり、落ち着かない数週間だったのでした。

さて。
新作公演は土曜日に無事終り、映画祭も昨日(日曜日)無事幕を閉じました。

いやー、疲れた。
でも、やたら楽しかった。
今回の新作は、途中ずいぶんと難航して、どうなることやらと不安で一杯だったのだけれど、割といい感じの場所に着地。あんなに途中、迷い彷徨ったのに、終ってみればまるでそうなることが当然であったかのように、平気な顔で作品がそこにいる。

映画祭の組織・運営に関わるという経験も新鮮だった。一人では絶対にできない、人と人の力を合わせて、初めて可能となる何か。アートの力を信じて、人々の熱意だけで成り立っているような弱小映画祭ではあるけれど、力を合わせれば、何かが起こるということを確信できた数日間(準備期間を含めると、約10ヵ月程?)であった。

本日よりポチポチと、映画祭でのプログラムをご紹介。
まずは、いきなり、映画祭のクロージング映画であった、こちらから。

牛の鈴音(うしのすずおと) [DVD]

牛の鈴音(うしのすずおと) [DVD]

韓国の田舎の、おじいさんと牛の暮らしを追ったドキュメンタリー。
ドキュメンタリー映画としては異例の興行成績を上げ、
韓国では「牛の鈴音シンドローム」を巻き起こしたという話題の映画。

私はこの映画を昨年の春・大阪で観た。
久しぶりに会った友人が、串揚げやで、
「あの映画は絶対に観た方がいい」
と薦めてくれて、
大阪の郊外の小さな映画館で、昼間に観た。
V市ではまだこの映画が上映されたことがないと知って、
これだ、と思った。

昨晩、観客のほとんどが泣いていて、
美しいクロージングの宵であった。

おすすめ度:☆☆☆☆☆