愛と激情、とやら

DVDで、これ見た。

実はこの映画を見るのははじめて。ジャン=ジャック・ベネックスの映画は『ロザリンとライオン』は、映画館でどうやら見たらしく、『Diva』はビデオで見た。

ラッコは、この映画を随分若い頃に見たらしく、「あの頃は、このベディーって、ものすごく狂ってるって思ったけど、今見るとそうでもない」なんてブツブツ呟いていた。

私も、この映画を20歳くらいの時に日本で見ていたら、よく意味が分からなかったんじゃないかと思う。

まあ、人生いろいろあってから見てみると、これまでに出会ったいろんな女性の中にベティーがいたし、たぶん私の中にも潜んでいる。ということが判明。

DVDにはベネックス監督のインタビューがついていて、話を聞いていると、ああこの人、感覚の人だなという印象。理屈はなんとなく通っていないのだけれど、感性の冴えでカメラを回していったら、あんなのができちゃいました、なんていう具合。

愛と激情の日々、とかいう大層な副題が日本語タイトルにはついているのだけれど、どんなフォントで記されていても、女という文字の中には、この愛と激情なるものが隠れているらしいのですよ。