気づけば、満開。

長い散歩する。オリンピックの頃には、通行止めになっていた道も、ほとんど今は通行できるようになっている。パビリオンは完全に消えちゃったのもあるし、解体作業をまだやってるところもある。まさに祭りのあとの春の風である。せめてパラリンピックをやっている間くらい、祭りが終わっちゃったという雰囲気を作らずにいて欲しいものなのだけれど、Vはもう完全に解体モード。サーカス団が去って行く時みたいに、春の風に土埃が巻き上げられている風情だ。寂しい、というよりも、やたらあっけらかん&がらんとしてる。心なしか、茫漠とした風景の中にホームレスのおっちゃんの姿が目立つ。

ホームレスのおっちゃんに花。そう、上を見れば、あちこちにいつの間にか花が満開。桜や木蓮が「わあわあ」という声が聞こえて来そうな勢いで花弁を開いている。も一度、ヨレヨレのホームレスのおっちゃんの頭上にくっきりと花。これをミスマッチと見るか、自然と見るか。これがVのホントの春の一頁かもしれない。